さあ、行こうか

『アカとブルー タイプレボリューション』をJAEPO2019に遊びに来てくれたみなさま、そして、展示にご協力いただきました関係各所のみなさま、本当にありがとうございました!

みなさまのおかげで2018に引き続き、2019も、裏側では爆笑エピソード満載で無事に終えることができました

どうも!タノシマスの木村です

いやぁ…今回も駆け足での展示ということで、相変わらずいろいろとありましたが、終わってみればそれなりに好評で一安心!

ホント、一安心です…

いつもそうなのですが、やはり人前にお披露目となると、それなりに緊張もしますし、不安もあります

やっぱり胃が痛くなりますよ?

こればっかりは何回やっても慣れませんし、慣れることはないですね…

さて、藤岡くんからも先日、レポートがありましたが、僕もちょっとだけ、彼とは違う視点でJAEPO2019のお話を書いてみます

それは、あの光景が

『当たり前ではない』ということ

みなさん、よく考えてみてください(真顔)

あの場に見た目は旧式でも、中身は最新型のVEWLIXが8台も存在してたんです

(元々は10台あって、スペースに収まりきらず、2台をバックに下げていたんですよ)

 

(ありがたいことに朝イチから行列ができました)

しかも、その筐体を準備していただいた のは販売元であるタイトーさんでした!

どうせミカドから持ってきたんでしょ?なんて思った方はハズレ!

いえいえ、そんなことはないんですよ

仮にそうだとしたら、10台も稼働できないんですから、商売あがったりだしミカドの一画が空になっちゃいます

思い起こせば昨年の12月

僕とゲーセンミカドの店長であるイケダさん、exA-Arcadiaのボスであるエリックの三人でタイトーさんに『VEWLIXを10台貸してください!』ってダメもとでお願いしに行ったんです

 

(あの日は寒かったなぁ…)

正直、タイトーさんもJAEPOにはゲームを展示しますし、見方を変えれば僕らは『敵』とも取れますよね?

しかも、こちらは昨年ちょっとJAEPOに出た程度で、大きな実績もないポッと出のおじさんですよ?

そんな僕らは、大手企業から見たらどう考えても怪しいに決まっています…

だからせめてね、少しでも信用してほしくて、社長が3人スクラムを組んで向かうことにしたんです

当日、イケダさんと新宿で合流、

傍から見たらタダのおっさんだぜ?とか、こんな怪しい3人組を信用してくれますかね?

いや、多少信用してくれているから呼んでもらえたんだよ!

とかコソコソ言いながら受付に向かってたわけです

(モチロン、飛び込みじゃなく、事前にアポイントを取ってます)

そしたら、受付に辿り着けずに困ったりね…

エリックは電車乗り間違えて遅刻するしね…

相変わらず、普通にはいかないわけですよ

そんな僕らを予想外の形で迎えてくれたのがタイトーさんでした

『アーケード事情を盛り上げるなら、喜んでお貸しします!』

ホッとしましたよ…

神、降臨!くらいの勢いでした…

僕らの心配を他所に、しっかりと話を聞いてくれて、VEWLIXも10台貸してくれることに…

だって、ダメだったらVEWLIXを全国から搔き集めてこないといけないんですよ?

12月ですよ?お母さーーーん!?な状態のわけです

いや、それまで何してたんだよ?って話になるかもしれませんが、僕らは今回開発に専念させていただき、筐体の貸し出し依頼の部分でしか協力できていませんが、

それまでだってイケダさんをはじめ、その他の関係者の方々が必死になって会場を押さえるのに取り組んでいたり、さまざまな苦難を乗り越えてきてくれたんです

(そのあたりはミカドのブロマガを読んでいただいている方はご存知だと思いますが、いろんなドラマが展開されてましたね…)
※有料ですが、もっとディープなオモシロ裏話が読める!ミカドのブロマガは⇒コチラ

(イケダさんです)

帰り道、『ダメもとでも、ちゃんと言ってみるもんだね』って3人が心弾ませながら会話をしつつ、それぞれの持ち場へ帰って行ったのです

誤解されがちですが、僕らにはコネも何もないんです

 

割と毎回ドキドキしながらアレコレ綱渡りでやってます(笑)

(熱意だけで突き進んでいるにすぎません)

(こうやって並んでいるのを見ると、壮観ですよね)

そして、会場ではさまざまな新作、参入企業様の発表があり、気が付けば展示筐体にタイトルが入りきれないほどの活気ぶり!

※参入企業や発表タイトルが気になる方は、exA-ArcadiaのTwitterをフォローして最新情報を入手!⇒コチラ

こんな風に、企業の垣根を超え、さまざまな方たちが協力し合ってJAEPO2019の一画にゲーセンを作り上げることができたんですね~

筐体を貸していただいたタイトー様をはじめ、関係者のみなさま、本当にありがとうございました!

 

。・

『アカとブルー タイプレボリューション』は数あるタイトルのひとつかもしれません

でも、参入を表明されている企業も凄ければ、発表されたタイトル、展示されていたタイトル、すべてが熱意のこもったスゴイものばかりなんです!

こんな裏側があったり、こんなにいろいろ揃っちゃったら、そりゃね… 失敗できませんよ?

胃が痛くなるってもんです…

はい、こんな感じで、いろんなミラクルや熱意の結集体の上にあの展示はあり、みなさんに喜んでいただくことができました

決して当たり前なんかじゃなく、会場に来てくれたみなさんがすべてを後押ししてくれて完成したミラクルコラボゲーセンなんです!

(僕もちょっとだけですが、盛り上げるのを頑張りました)

また振り返りますが、

2018のJAEPOは1つの筐体1つのタイトルだけしか展示できませんでしたが、そのミッションを10日で完遂させるべく、いろんなミラクルを起こしました

昨年も企業の垣根を越えて、さまざまな方たちが展示用の筐体をカンパで買ってくれたり、ゲーセンに活気を!といろんな方々が支えてくれたのです

(すべてはここからはじまった!昨年はブルーがいましたね!)

だから、終わった後に思ったんです

斜陽? いやいや、ミラクルが起きたよ!

こんなミラクル、来年もできたらいいな!

垣根を越えてひとつのことを達成するって、こんなに面白いんだ!ってね

想えばなんとかなるもんですね!

2019も熱いメンバーが集まって、8台の筐体とタイトル数もいくつあんの?ってくらいいっぱいあって、またミラクルが起きました

もっと多くの方が、僕たちにミラクルを起こしてくれって想ってくれたら、もっと面白いことができるかもしれません

(ネガティブなことを言ってもなにもはじまりません…)

最後に、

『アカとブルー タイプレボリューション』のキャッチコピーなんですが、愛すべきゲーセン好きのみなさまに捧げたく、僭越ながら掲げさせていただきました

– さあ、行こうか -・

– さあ、行こうか –

・- さあ、行こうか –

この後ろに付け加えたい言葉は、人によってさまざまかと思います

 

ゲーセンへ!

みんなで遊ぼうぜ!

なんでも良いんです

現在だからこそ、隣の誰かに言ってほしい言葉なんじゃないかと思うんです

とにかく、タノシマスは思います

– さあ、行こうか –

みんなが集う、あの頃に戻れるあの場所へ

(キャンペーンガールをやってくれた方々も、みんな良い人ばかりでした)

為せば成る!やってできないことはない!やらずにできるはずがない!

改めまして、みなさま、本当にありがとうございました!

是非、exA-Arcadiaとその他のタイトルも応援してください!

何卒、よろしくお願いいたします

 

(まだ読んでない方は、藤岡くんのJAEPOレポートも是非!⇒コチラ
Permalink  |  2019/01/31 + KMR

JAEPOで並べて見えること、変えたこと

JAEPO2019が終わりました。

展示にご尽力くださった方々、関係者の皆様、ご来場くださった皆様
改めましてありがとうございました、プログラマーの藤岡です。

 

今回はexA-Arcadiaにタイトルが続々と参入することになってプラットフォームとして盛り上がりを見せる中
デベロッパーとしては考えることが多かったです。

今年は我々だけでなく多くのゲームが展示されていて、他のゲームと並んだ時にどう見えるか?
それは今回のJAEPOで初めて本ちゃんに近い状況が見えていました。

セレクト画面でサイヴァリアデルタの曲がすごいキャッチーだなとか
食魂徒の止め絵のグラフィックが映えるなとか
Akyliosは海外のバーケードのような薄暗いロケーションほど映える輝度だなとか
ブラウン管筐体じゃドット絵が強いだろうなとか
2Pプレイは海外で人気出るだろうなとか
ストラニアを若い女性団体が遊んでいたとか
ヴリトラのメニュー画面がオサレ過ぎてついにタイトルコールのボイスが入ってたとか
NIPPON MARATHONの犬はなんでこんなイケボなのかとか

 

ロケテとかはお客さんのプレイしている姿を観てゲームバランスやインカム効率を調整する、といったイメージがあるかもしれません。
どちらかというと出荷された後のロケーション(環境)に近い場所での見栄えや音響、あるいは長時間の稼働や運用を確認する側面の方が強いです。

レベルデザインのテストプレイは乱暴に言うと人さえ用意すればデータは取れますが
製品として運用されるロケーションのシミュレートが出来る機会は非常に限られています。
特にリリース前の各タイトルが足並みを揃えて、同じ場所にあの数の筐体を準備・運用される機会は年に1度あるかないか。
リリースするまでもう日本であの数が揃うことはないと思っています。

 

今回アカとブルーのSEを担当してくださっている佐藤豪さんは池袋ゲーセンミカドでのロケテと今回、
展示される度に筐体から流れる音を録音しにきてバランス調整の資料としています。
豪さんだけでなくWASi303さんは勿論のこと、ヨナオケイシさん、そしてFantom irisの方々といった
自身の音が流れるサウンドの方は、今回に関わらずほぼ100%現場にいらして自身の耳で確認しています。
やはりそういった姿はプロとしての仕事を強く意識するところであります。
アカとブルーのテクスチャのクオリティアップをしてくださった叢雲さんの代表の方も、決して短くない時間、筐体を見つめていました。

今回TAITO様からお借りしたVEWLIXは液晶が最新のものだったそうで
従来のものより解像度は勿論、コントラストが強いのが印象的でした。
アカとブルーは立体感を出して欲しいという意向があった為に陰影を強めに出していて
今回影の暗い部分が結構黒くつぶれてしまい少し悩まなければならないところです。
その点、食魂徒の高精彩なキャラクターイラストには非常に恩恵があったように感じます。

 

 

アカとブルーの話になりますが、アーケード版にあたって私の方でいじった部分として画面の彩度を上げています。
JAEPO会場でも少しお話したのですが、スマホの液晶は通常の液晶に比べて非常に発色が高いので
スマホ版のゲーム画面は結構くすんでいるのです。

今回アーケードで大画面、なおかつ薄暗いロケーションでの稼働を意識して彩度を上げました。
特にCRTモニタは発色が良くないので、テストモードでさらに補正が出来るようにもします。

また夏頃から弾の下敷きをよりビビットに、多重に重なった状態が柔らかくなるようにしてかつ、
ややショッキングなギラついた感じを出してアーケードシーンにローカライズしています。

その他一部ブルーム(発光のにじみ)やエフェクトのモデルへのめり込みを馴染ませたり
負荷の関係上、スマホ版ではオミットした表現も追加しています。
ボスモデルのディテールアップに伴い、エッジラインはスマホ版より細くなりアンチエイリアスの恩恵を得ています。

2面のムラサキは3D化に伴って巨大化したり色々専用で特殊効果を付与されて今の形になっています。
とはいえ昨今の市場の技術レベルを考えると特別凄いことはしていません。
ちなみに夏のロケテ時点ではムラサキは発光なし残像無しの素の状態でした。

 

また今回BOMBのHITエフェクトが更新されていたのに気付きましたでしょうか?

半年前ぐらいから木村より変えて欲しいと言われていたのですが、絵素材がないと放置していました。
JAEPOは商談兼ねるから間に合わせて、とのことで今年に入ってから重い腰を上げました。
(ブルーアウルもアメリカで総スカンを食らい、新規にミサイルのモデルを用意してもらっていた状態で着地点がわからず
4ヵ月ほど放置していたのですがその話はまたいずれ)

 

 

上記で述べた一つ一つの細かな変化や調整は並べて見ないと実感しにくいかもしれませんが
今回ゲームバランス以外の部分の印象で「去年よりアーケードらしくなった」と評してくださった方がいたのは素直に嬉しく思います。

 

 

アカとブルーはアーケードでもアタリマエを目指しています。
3Dの出撃のカットシーンなんて、サイヴァリアも雷電Ⅲも斑鳩もありました。
10年以上前のアーケードシーンから存在するものです。

蛇足ですが今回の出撃と出発のカットシーンはそれぞれ別のオマージュで、元となったカットは世界中の誰よりも私が愛しています。

 

発売までもう少し、是非我々だけでなくexA-Arcadiaまるごと応援して頂けると嬉しいです。

 

Permalink  |  2019/01/30 + フジオカ

JAEPO2019

僕も藤岡くんも喪中ということで、表向きは静かなままのタノシマスですが、裏側では年末年始も含め、現在も尚、開発をがんばっております

どうも、タノシマスの木村です

お知らせです!

ジャパンアミューズメントエキスポ(以下、JAEPO2019)が1月25日、26日、27日の3日間に渡り開催されるわけですが…

※1月25日はビジネスデーのため、一般の方の入場はできません

はい!今年も『アカとブルー Type-R』をプレイアブル出展させていただくことになりました!

これに伴いまして、アカとブルーのキャラクターデザイン担当の佐悠さんによる新たなビジュアルや岡祐希さんによって生まれ変わった『Type-R』のロゴを近日公開予定です

※公開は今年もビジネスデーの最中になってしまうかもしれません…

というわけでお知らせもそこそこに、ギリギリまでアレコレ詰め込むため開発に戻ります

それではJAEPO2019でお会いしましょう!

よろしくお願いします!

ジャパン アミューズメント エキスポ2019 の詳細はこちら ⇒ JAEPO2019

会場マップはこちら ⇒ 会場マップ

■■最後に■■

 

ご協力いただいております、関係各所のみなさまに、厚く御礼申し上げます

– タノシマス一同 –

Permalink  |  2019/01/23 + KMR