JAEPOで並べて見えること、変えたこと

JAEPO2019が終わりました。

展示にご尽力くださった方々、関係者の皆様、ご来場くださった皆様
改めましてありがとうございました、プログラマーの藤岡です。

 

今回はexA-Arcadiaにタイトルが続々と参入することになってプラットフォームとして盛り上がりを見せる中
デベロッパーとしては考えることが多かったです。

今年は我々だけでなく多くのゲームが展示されていて、他のゲームと並んだ時にどう見えるか?
それは今回のJAEPOで初めて本ちゃんに近い状況が見えていました。

セレクト画面でサイヴァリアデルタの曲がすごいキャッチーだなとか
食魂徒の止め絵のグラフィックが映えるなとか
Akyliosは海外のバーケードのような薄暗いロケーションほど映える輝度だなとか
ブラウン管筐体じゃドット絵が強いだろうなとか
2Pプレイは海外で人気出るだろうなとか
ストラニアを若い女性団体が遊んでいたとか
ヴリトラのメニュー画面がオサレ過ぎてついにタイトルコールのボイスが入ってたとか
NIPPON MARATHONの犬はなんでこんなイケボなのかとか

 

ロケテとかはお客さんのプレイしている姿を観てゲームバランスやインカム効率を調整する、といったイメージがあるかもしれません。
どちらかというと出荷された後のロケーション(環境)に近い場所での見栄えや音響、あるいは長時間の稼働や運用を確認する側面の方が強いです。

レベルデザインのテストプレイは乱暴に言うと人さえ用意すればデータは取れますが
製品として運用されるロケーションのシミュレートが出来る機会は非常に限られています。
特にリリース前の各タイトルが足並みを揃えて、同じ場所にあの数の筐体を準備・運用される機会は年に1度あるかないか。
リリースするまでもう日本であの数が揃うことはないと思っています。

 

今回アカとブルーのSEを担当してくださっている佐藤豪さんは池袋ゲーセンミカドでのロケテと今回、
展示される度に筐体から流れる音を録音しにきてバランス調整の資料としています。
豪さんだけでなくWASi303さんは勿論のこと、ヨナオケイシさん、そしてFantom irisの方々といった
自身の音が流れるサウンドの方は、今回に関わらずほぼ100%現場にいらして自身の耳で確認しています。
やはりそういった姿はプロとしての仕事を強く意識するところであります。
アカとブルーのテクスチャのクオリティアップをしてくださった叢雲さんの代表の方も、決して短くない時間、筐体を見つめていました。

今回TAITO様からお借りしたVEWLIXは液晶が最新のものだったそうで
従来のものより解像度は勿論、コントラストが強いのが印象的でした。
アカとブルーは立体感を出して欲しいという意向があった為に陰影を強めに出していて
今回影の暗い部分が結構黒くつぶれてしまい少し悩まなければならないところです。
その点、食魂徒の高精彩なキャラクターイラストには非常に恩恵があったように感じます。

 

 

アカとブルーの話になりますが、アーケード版にあたって私の方でいじった部分として画面の彩度を上げています。
JAEPO会場でも少しお話したのですが、スマホの液晶は通常の液晶に比べて非常に発色が高いので
スマホ版のゲーム画面は結構くすんでいるのです。

今回アーケードで大画面、なおかつ薄暗いロケーションでの稼働を意識して彩度を上げました。
特にCRTモニタは発色が良くないので、テストモードでさらに補正が出来るようにもします。

また夏頃から弾の下敷きをよりビビットに、多重に重なった状態が柔らかくなるようにしてかつ、
ややショッキングなギラついた感じを出してアーケードシーンにローカライズしています。

その他一部ブルーム(発光のにじみ)やエフェクトのモデルへのめり込みを馴染ませたり
負荷の関係上、スマホ版ではオミットした表現も追加しています。
ボスモデルのディテールアップに伴い、エッジラインはスマホ版より細くなりアンチエイリアスの恩恵を得ています。

2面のムラサキは3D化に伴って巨大化したり色々専用で特殊効果を付与されて今の形になっています。
とはいえ昨今の市場の技術レベルを考えると特別凄いことはしていません。
ちなみに夏のロケテ時点ではムラサキは発光なし残像無しの素の状態でした。

 

また今回BOMBのHITエフェクトが更新されていたのに気付きましたでしょうか?

半年前ぐらいから木村より変えて欲しいと言われていたのですが、絵素材がないと放置していました。
JAEPOは商談兼ねるから間に合わせて、とのことで今年に入ってから重い腰を上げました。
(ブルーアウルもアメリカで総スカンを食らい、新規にミサイルのモデルを用意してもらっていた状態で着地点がわからず
4ヵ月ほど放置していたのですがその話はまたいずれ)

 

 

上記で述べた一つ一つの細かな変化や調整は並べて見ないと実感しにくいかもしれませんが
今回ゲームバランス以外の部分の印象で「去年よりアーケードらしくなった」と評してくださった方がいたのは素直に嬉しく思います。

 

 

アカとブルーはアーケードでもアタリマエを目指しています。
3Dの出撃のカットシーンなんて、サイヴァリアも雷電Ⅲも斑鳩もありました。
10年以上前のアーケードシーンから存在するものです。

蛇足ですが今回の出撃と出発のカットシーンはそれぞれ別のオマージュで、元となったカットは世界中の誰よりも私が愛しています。

 

発売までもう少し、是非我々だけでなくexA-Arcadiaまるごと応援して頂けると嬉しいです。

 

2019/01/30 + フジオカ